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明日に向って寝て!

映画とか、本とか、アイドルとか、旅行とか。基本的にネタバレします。

2016年7月に観たい映画

はい。がっつり1ヶ月更新をサボりました。
そんな時があってもいいかなと。
近々、6月に見た映画の短い感想と、上半期のトップテンとかあげたいとは思ってます。

さて、来月に観たい映画。
これまでの月に比べると何が何でも観なくては!という映画がちょっと少なめ。

絶対観る枠

来月の絶対観る枠は『ファインディング・ドリー』『シン・ゴジラ』『インデペンデンス・デイ:リサージェンス

ピクサー映画とゴジラ映画は脊髄反射で観に行くことが決定済み。
中学生の頃に見て興奮した『インデペンデンス・デイ』の続編となればやっぱり観なくちゃいけない。


劇場行く度に観させられてちょっと飽きてきちゃったこの予告。
それでも期待値は全く下がらないのですよ!

かなり観たい枠

『ブルックリン』『シング・ストリート 未来へのうた』『ヤング・アダルト・ニューヨーク』はどれも絶対面白いんだろうという予感はしてるので観に行くと思います。

『いしぶみ』『太陽の蓋』『幸福は日々の中に。』も観たいんだけど、ちょっと重すぎて。。。。
『DOPE』とか『ターザン REBORN』みたいに明るく楽しく観れるのが観たい気分な近頃です。


ボンクラ学生が頑張る映画なんて、超たのしそうじゃん!

 


どんな内容なのか全然わからないけど俄然興味はある『黒い暴動』

その他

新文芸坐での<パシフィック・リム / マッドマックス 怒りのデス・ロード 絶叫2本立て上映>という最高としか言いようがない上映には是非行きたいんですが、この時期、すごく忙しくなってそうな予感がしてるので、行けるかどうかちょっと心配。。。

 

そんな感じで来月もボンクラしていこうと思います!

2016年6月に観たい映画

先日買ったアメコミ『スパイダーバース』が面白いです!
原語では読んでたんですが、やっぱり日本語で読むと理解度が違いますね。。。。
そろそろ英語の勉強もやり直さないとものすごい勢いで忘れていってる気がします。

2016年6月に観たい映画

絶対観る枠

とりあえずここに書く分には自由だろ!ってことでちょっとでも観たいのはリストしてみました。
『デッド・プール』『サウスポー』『FAKE』『ノック・ノック』『エクス・マキナ』『貞子vs伽倻子』は絶対観る枠です。
どれも超おもしろそう!というか面白いのが観る前からわかってるというか。問題は"どう"面白いかってことだけですよね。


今、世界で一番誠実な監督、イーライ・ロスの新作!もう予告編から嫌な感じがやばすぎる。


「バケモンにはバケモンをぶつけるんだよ」は今年一のパンチラインだと思います!超期待度高い『貞子vs伽倻子』

かなり観たい枠

10 クローバーフィールド・レーン』『クリーピー 偽りの隣人』『日本で一番悪い奴ら』はよっぽどの理由がない限り観ようと思ってる感じ。


これもまた超いやな感じがする予告編。『ノック・ノック』と2本立てとかしたらおもしろそう。

観たい映画

他の映画は時間あったら観ようかなー、くらいの感じ。
『ふきげんな過去』『教授のおかしな妄想殺人』は両方とも大好きな女優枠。
『ふきげんな〜』は監督にちょっと不安あり、『教授の〜』は前作で同じくウディ・アレンエマ・ストーンというコンビの『マッジック・イン・ムーンライト』が面白かったけどそこまでではない・・・くらいのテンションだったのでどうしようかな、という感じ。


『シリア・モナムール』は観たいし、観るべきなんだろうけど、予告編の時点で重すぎてもう・・

映画その他

シネマート新宿でやる『反逆の韓国ノワール2016』はどの作品もすごく面白そう!
時間が合えば観に行くつもり。

来月の映画以外

Perfume 6th Tour 2016 「COSMIC EXPLORER」を観に行く予定です!
ここ数年のツアーは欠かさず観に行ってるんですが、いうまでもなく超高いレベルのパフォーマンスに会場のギミックに毎回圧倒されてます。
最近はライブ行ってもグッズを買わないように心がけてるんですが、「使った人だけわかるタオル」なるグッズが販売されるらしく・・・・散財の予感です。

『LISTEN リッスン』-音も物語も、「ない」けど「ある」

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監督:牧原依里、雫境
製作国:日本
製作年:2016年

解説

「ろう者の音楽」を全編無音で視覚的に表現したアートドキュメンタリー。自身も耳の不自由な新鋭女性監督・牧原依里と、アニエス・ベー監督作「わたしの名前は...」などに出演した舞踏家・雫境が共同監督を務め、スタッフ・出演者のほぼ全員がろう者で構成。出演者は楽器や音声を介さず、全身を駆使した身体表現によって「音楽」のある空間を生み出していく。「魂から溢れでる『気』のようなものから音楽を感じる」と語る彼らならではの音楽表現を通し、「音楽」の新たな可能性を探る。(映画.comより)

音も物語もないけど、「ある」

www.youtube.com

これがどんな映画なのかってのは予告編を観てもらうのが一番わかりやすくて。
とても楽しげではあるんですが、同時にすごい緊張感がある予告編だと思うんです。
劇場でこの予告編を何回か観てるんですが、実際これが流れたときは劇場内が水を打ったように静まり、張り詰めたような緊張感が走ります
誰もが息を呑み、なるべく音を立てないようにしているのがひしひしと伝わってきました。
そんなシーンに何度か立ち会っていたのですごく気にはなっていました。どうやらそれは私だけではなかったようで、公開してからしばらくは満席が続きなかなか観れないでいましたが、先週末にやっと観れました。

予告編の通り、この映画には環境音や効果音、BGMから話し声に至るまですべての音がありません。劇場の入り口で耳栓を配る徹底ぶりです。
また、聾者がなにかしらの表現を行っている映像を繋げたものなので劇映画のようなストーリーはありません。

一見は。

映画を観終わって、音楽的な"何か"を感じたし、物語的な"何か"を読み取ったような気がしました。

こういった類の映画に「こういう解釈だと思う」なんてのは野暮の極みなので単純に思ったことを書こうかと。

 

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劇場ではこんな耳栓が配られてました。

緊張感と疲労感

物語る動き

無音状態の映画館で映像を見るという経験は、これまでにしたことがなかったので、最初はやはりものすごい緊張感でした。
何をどう受け取ればいいのか、何をどうやって読み解けばいいのか全然わからなかったのです。
その緊張感が解けたのはサスペンダーをつけた恰幅のいい男性のパフォーマンスを見てからでした。(予告編の0:13頃に登場する男性)

彼は一切言葉を発しませんが、そのパフォーマンスはものすごく詩的だと感じたのです。
彼は体の動きで色々な自然物を表現します。蝶の羽ばたき、風の揺らぎ、打ちつける雨・・・まるでその動き全てに意味があるという「フラ」のようだと思いました。
そう考えたとたん、彼の動きの一連の流れが詩なんだ!と気づきました。
季節が移ろい風景が変わっていく様子を歌い上げていて、それはまさに私たちが慣れ親しんだ"歌"や"音楽"のようでした。

そう考えると他のパフォーマンスも違って見えてきます。
室内に座った仲睦まじい様子の男女も、木陰に座った少女もそれぞれ物語を語っているように思えてきます。

奏でる動き

リラックスして個々のパフォーマンスを見れるようになるとさらに音楽的な何かが「見え」てきます。
楽しげにリズムを合わせる男女の様子はまるでジャムセッションをしているようであり、リズムやメロディ、ハーモニーすら喚起させます。

激しく体を動かすスキンヘッドの男性(監督の雫境さん)や青いアウターの女性(監督の牧原さんの友人らしい)からはさらにもっと原始的で衝動的なものを感じすらします。
それはまるで私たちが音楽に心を揺さぶられた時の、ファンキーなベースに思わず体を揺らしてしまった時の、激しいドラムのビートに思わず頭を振ってしまった時の、体の底から湧き上がってくる衝動と同じようなものだと思いました。

彼らが表現している「何か」は私たちがよく知る「音楽」にものすごく近いんですが、また別のものなんじゃないかと思います。
ベースはきっと同じものです。生まれてくる根源は同じで、同じ衝動や想いによって表出されたきたけども、表現のされ方が違う

それはきっと私たちと世界の捉え方がちょっとだけ違う彼らだからこそ到達しえた表現なんでしょう。

世界の捉え方

観終わった瞬間、ものすごい疲労感に襲われました。
いつもは聴覚から得ている情報を視覚を使って読み取ろうとするのは、普段は使わない筋肉をいきなり使ったような感覚でした。

私たちはいくら高精度な耳栓をしても完全な無音状態にはなれません。
自分の吐息や鼓動の音は聞こえてきます。
それでも音のない映像から情報を必死で読み取ろうとした経験をすることで、少しだけ彼らの世界の捉え方を知れたような気がします。

上映後のトークショーでは音声認識ソフトによって声が瞬時に文字にされることで聾者の方とタイムラグの少ないコミュニケーションが取ることができました。
また、劇場の外では聾者の方がスマホのテレビ電話を使うことで、手話で電話している様子を見かけました。
どちらも近年ではとても一般的になったテクノロジーでしたが、そう言った使い方ができるということを認識すらしていなかった自分の想像力の乏しさにがっかりしたと同時に、IT関連技術者の端くれとしてはテクノロジーが端的に人の役に立っているのを見て嬉しくもなったりしました。

明らかに今まで知らなかった世界を体験することができる映画でした。
ディスク化されるのかはわかりませんが、劇場の緊張感込みでの映画体験を是非味わってもらいたいです。

 

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トークショーの様子。監督たちの手話を通訳者の方が声に出すとそれが自動で文字起こしされる。私たちの話す言葉も文字起こしされるのでコミュニケーションのラグが少ない。

関連リンク

聾者が奏でる無音の音楽映画が劇場公開!上映を全国に拡大したい(牧原 依里・雫境(DAKEI)) - READYFOR (レディーフォー)
本作の広告費はクラウド・ファンディングで集められたそうです。

映画『ザ・トライブ』オフィシャルサイト
鑑賞中に思い出した映画その1。会話が全て手話で行われる映画です。

映画「エール!」公式サイト

鑑賞中に思い出した映画その2。こちらは音をうまく使うことで音が聞こえないということを表現していました。

2016年21週

21週のまとめです。

本当に自堕落な生活をしてしまっていてかなり反省しています。
GW使って生活リズムを整えたはずがついつい夜更かししてしまい、体調が芳しくありません。
22週からはまたリズム取り戻したいところなんですが、月曜から夜勤という。。。
最近、睡眠がたりないと極端に肌が荒れるようになってきたので色々気をつけていきたいところではあります。

映画

『LISTEN リッスン』を観ました。
効果音、自然音、BGMといったすべての音がないということは聞いていたのですが、耳栓まで配られるという徹底振り。
普段は音から得ている情報を目から得ようとするので、別の言語で話しているかような感覚で、鑑賞後は心地よい疲労感でした。
上映後のトークショーでは音声認識ソフトによって、話したことがリアルタイムにスクリーンに表示されて聾者と健常者とのコミュニケーションがほぼタイムラグなくできるようになっていました。
他にもアナウンスが声と掲示両方だったりと行き届いた配慮に感心。
普段、全然意識していなかったけど、こういうことに困るんだなって気付かされました。
今まで気付けてなかった自分の想像力のなさを反省です。

『海よりもまだ深く』も観ました。
是枝監督作に間違いはないですね!!
こまやかな演出の数々に舌を巻きました。
あの団地の汚れ方とか、ちょっと汚くも思える老人独特の生活感とか、台詞のリアルさとか。
台詞の端々から想像できるそれぞれのキャラクターの背景など読み取りきれなかった部分も多かったので2回目観にいこうかと思っています。
観にいった劇場の席は結構埋まっていたのですが、おそらく私以外全員5, 60代なんじゃないかというくらいの高年齢層でした。
嫌な予感はしていたんですが、喋る、食べる、携帯鳴らす、何人も出入りするとマナー最悪でした。
反面、樹木希林が老人特有の不謹慎ギャグ(もうすぐ死んじゃうから~的なやつ)を発するたびに劇場内大爆笑というそれはそれで楽しい映画体験でした。

ドラマ

『アロー』をシーズン1から観直しています。シーズン3を観ようとしたんですが、思ってた以上にシーズン1,2を忘れてしまっていたので復習です。

今はゲームにひたすら時間を取られているのでなかなかドラマに手が出せてない状況です。

その他

六本木クロッシング2016展』を観てきました。
前回に比べると映像作品の割合が多い(?)印象。
相変わらず難解なものもあるんですが、ハッとさせられるものとか、なんだかすごく感動してしまうものとかあっていい刺激になりました。
映画や本もそうなんですが、その時期に考えてたことと観た作品の主張がたまたま合致してしまったりするとすごく心に刺さります。

劇団イキウメによる演劇『太陽』も観て来ました。
再演ということで、話の筋は前回の公演のものと一緒なんですが、それゆえに演出が違うとこうも印象が変わるのかと驚きました。
今日本で一番面白い演劇だと言っても過言ではないと思います。
当日券なども出てるみたいなので、時間がある方は是非に。
東京公演は5月29日までとのことです。



もうちょっとちゃんと(せめて週2回は)このブログ更新したいなーなんて思ってるんんですが。。。難しいですね(汗
ではっ。

『ホームレス理事長 退学球児再生計画(2016年版)』-限りなく狂気に近い善意。。。

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監督:土方宏史
制作国:日本
制作年:2013年

あらすじ

高校を中退した球児たちに再び野球と学習の場を与えるべく設立されたNPO法人「ルーキーズ」の活動を追った、東海テレビ放送によるドキュメンタリー。愛知県常滑市のグラウンドで生き生きと白球を追う元球児たちの姿や監督による熱い指導、そして赤字経営でホームレス状態に追い込まれながらも資金集めに奔走する山田豪理事長の姿を、ありのままに映し出していく。東海テレビで放映された際には、監督が選手に平手打ちする場面を映したことなどから大きな反響を呼んだ。(映画.com)

前置き

この映画の存在自体は知っていたんですが、スポーツに興味がない・・・というか言ってしまえばスポーツが嫌いということもあってよく調べもせずに完全にスルーしていました。
ですが、先日『ヤクザと憲法』『ふたりの死刑囚』というとんでもなく面白いドキュメンタリーを立て続けに観て、一連のドキュメンタリーを手がけてる東海テレビという存在を知りました。 

asunete.hatenablog.com

そして『ヤクザと憲法』の前作にあたる『ホームレス理事長』もとんでもなく面白いという話を聞きつけ、どうしても観たくなったのですが後の祭り。
ディスク化されない東海テレビのドキュメタリーはテレビ放送時か劇場公開時に観るしかないという事実に打ちのめされていたのでした。
しかし、『ヤクザと憲法』の大ヒットもあってポレポレ東中野で本作が特別上映されるという話を聞きつけ、喜び勇んで鑑賞してきました。

評判通り奇跡のような面白さでしたよ!!!

少年たちと池村監督パート

本作は高校を中退した球児たちに再び野球と勉強の場を与え、社会に送り出そうという活動を行うNPO法人ルーキーズをテーマにした映画で、大きく分けて2つのパートで構成されています。
まず1つが高校を中退してしまった球児たちとその指導を行う池村監督のパート。
カメラを恫喝したり、練習中に喧嘩を始めてしまうような「問題児」とそれを厳しく指導する監督というまさにスポ根漫画のようなパート。

このパートでは主に小山君という一人の球児と池村監督にスポットが当たります。
小山君はなかなかにダメな少年で、ちょっと壁にぶつかると全部他人のせいにしてすぐ投げ出してしまいます
高校も野球がうまくいかなかったという理由で中退してしまっています。

映画の序盤、小山君が警察に送られて練習にきます。
池村監督が理由を聞くと親と口論した末に自殺しようとして騒ぎを起こしたと言います。
その次の瞬間、ものすごい勢いのビンタが飛びます。何発も。

劇場内からは「ヒィ・・・!」という叫び声が上がってました。

これには本気で驚きました。
よくこんなのテレビで流したな。。。と。(実際、相当なクレームがあったらしいです。)

しかも、池村監督は以前、高校野球を指導していた経験があるのですが、その時に体罰で逮捕されたという過去があると明かされます。
池村監督自身も球児たち同様再チャレンジャーだったのです。

それを踏まえるとこのシーンはやっぱりすごくて。
逮捕された時の体罰も今回のビンタも間違ってないという池村監督の信念とか、それを放送すると決めた撮影側の信念とか・・・一瞬で圧倒されてしまいました。

個人的には体罰ははっきりとダメな行為だと思っているんですが、そんなのは子供を叱ったこともない、ましてや自殺しようとした10代の少年と向き合ったことなんてない20代の若造の意見でしかなくて。
「もう一回やったら逮捕されようとも拳を使う」と言い放ち、その姿をテレビで放送する許可すらしてしまう池村監督の覚悟には単純に敵わないと、意見の正しい正しくないはとりあえず置いておいて、単純に熱量がまるで違うと思いました。

その後も小山君は新しいバットを買ってもらって喜んでたと思ったら練習に来なくなったり、久々に復帰しても真面目に練習しなかったり、怒られてついつい「野球したくない」と口走ったりと紆余曲折ありながらルーキーズで過ごしていきます。

理事長パート

完全にアウトな理事長

もう1つのパートが山田理事長のパート。
NPO法人のトップがこの山田理事長なんですが、なんというか、要領が悪いというか愚直というか・・・はっきりと愚かすぎるんです。
組織のトップとして、というか社会人として完全にアウトのレベル。

資金集めのためにお店や工場を回って寄付を募るんですが、これが本当にひどい。
全くノープランで飛び込み営業を行う割に会話スキルがほぼ0なんです。
話の内容はあちこちに飛ぶから要領を得ないし、押しが弱くて説得力もない。おまけに滑舌もあまり良くなくて聞き取りにくい。
目前でシャッターを下ろされたり、営業回り中の演歌歌手に逆にCDを押し売りされしまったりと見ていて本当にもどかしかったです。

NPOのミーティングも欠席し、スタッフたちには明らかに苛立ちの色が見えます。

家に帰れば水道、ガス、電気全て止められていて、真っ暗な部屋のベッドの上で夕食代わりにモソモソとバナナを食べだすシーンは見ていられませんでした。
最終的にはその家も追い出され、漫画喫茶に寝泊まりし始めます。

理事長の慟哭

そんな理事長がある日、15時までに振り込まないといけない金額が集まってないといつもに増して焦りながら資金集めをし始めます。
追い詰められた理事長はなんと撮影スタッフに「お金を貸してくれ」と土下座をし始めすのです。

このシーンの空気感は言い表しようがなくて。確実に断言できるのはドキュメンタリー映画史上に残る屈指の衝撃的シーンであるということ。
あまりに予想外過ぎる展開を目の当たりにしてしまったスタッフの動揺がそのまま映像として残っているのです。
カメラは揺れ動き、音声スタッフは撮影を忘れてマイクを下げてしまいます。
土下座の瞬間、大きく動揺する撮影スタッフたちの影をカメラが捉えています。

この世の地獄のようなシーンなのですが、行き過ぎた悲劇は喜劇になりえます。
劇場からは乾いた笑いが漏れていました。

しかし、スタッフが「被写体に状況を変化させてはいけないというドキュメンタリーのルールに基づき貸すことができない」と説明してからまた空気が変わります。
「自分には一体何が足りないのか」と理事長が号泣し始めるのです。
世の中を良くするために全てを捧げて頑張っているのに、伝わらない。わかってくれる人はどこかにいるはずなのに。悔しい」と慟哭します。

シーンが変わり、理事長の手には札束が握られています。
闇金から借りたと笑いながら言う理事長に「危なくないのか」と撮影スタッフは問います。
すると理事長は「何が危ないんですか?あの子達の居場所がなくなって、守ってやれなくなることの方が危ないんです」と即答します。

このシーンには衝撃を受けました。
一瞬にして全身に鳥肌が立ちました。

このシーンではいろんな感情が一気に押し寄せたのですが、その中に確実に"恐怖"がありました

限りなく狂気に近い善意

池村監督は再度逮捕されるかもしれないというリスクを背負いながらも、自分が正しいと信じた指導で球児たちを導こうとします。
山田理事長は穴の空いた靴を履き、今にも千切れそうな取っ手の鞄を持って駆けずり回った挙句に家すら失ってしまいます。

山田理事長と池村監督は文字通り全てをルーキーズの少年たちのために捧げています。

彼らの途方もない善意に私は心打たれ、感動し、尊敬すると同時に恐怖しました。そこに狂気めいたものを感じ取ってしまったからです。

私も困ってる人がいたら助けたいし、世の中がもっと良くなればいいと思ってます。
だからボランティアもしますし、募金もします。
でもそれはあくまで自分の生活を脅かさない程度です。
映画や本を買うのを我慢するような額の募金はしないですし、日程が被るならボランティアよりもアイドルのライブを優先します。ましてや衣食住に影響ができようなことは行いません。

しかし、彼らにはそのブレーキがかからないのです
全身全霊すべてを他人のために捧げるその姿が完全に私の理解の範疇を超えてしまったので、怖かったんです。

山積みにされたままの問題

その後も山田理事長の問題行動は続きます。
給料未払いに耐えかねた若いスタッフがカフェで退職を願い出るのですが、そこの支払いをそのスタッフにさせたり。
費用削減のために子供達から一番信頼されてる池村監督をリストラしようとしたり
池村監督解雇に抗議する親御さんたちに説明を求められてもしどろもどろだったり。

チームも相変わらず弱小のままで全然勝てないままです。
数々の問題が山積みのまま、映画は終わってしまいます。

それでもこの映画のラストに眩いまでの希望があるのは楽しそうな球児たちの姿が映し出されているから。
撮影開始当初にカメラを恫喝していた彼も、喧嘩を始めてた彼も、笑顔で「楽しい」「幸せだ」と話すんです。
あの小山君もブツブツ言いながらも結局は野球を続けています。

パンフレットや上映後のトークショーによると、その後紆余曲折ありながらもNPOは継続しており、卒業生は大学に進学したり就職したりと見事に社会復帰を果たしているそうです。

はっきりと問題が多い団体だと言い切れるんですが、それでも行き場を失ってしまっていた子供達に居場所を与え、高卒資格も取らせて、見事に社会に戻しているという事実は本当に本当に素晴らしいと思いました。
山田理事長は「今の世の中には、電車に乗り遅れてしまった子供に"じゃあ歩いて行こう"と一緒に歩いてくれる大人がいない」と言います。
様々な問題を抱えながらも子供達と共に歩き、目的地まできちんと送り届けてあげてる山田理事長は本当にすごい人だと思います。

趣味のために散財して、時間もお金もほぼ100%自分のためだけに使ってる自分を反省しつつ、いろんなことを考えさせられました。
すごく笑えるシーンもあるし、めちゃくちゃ考えさせられるので、機会があったら是非観てみて欲しい映画です。
前述の通りディスク化の予定はないらしいですし、体罰のシーンのせいで地上波では放送できないらしいので、機会があるのなら絶対見逃さないで欲しいです!!

関連リンク

NPO法人ルーキーズ|高校転校支援・硬式野球再チャレンジ支援団体
ルーキーズの公式サイト。これを見る限り軌道に乗り始めているよう。

【Interview】『ホームレス理事長 ~退学球児再生計画~』阿武野勝彦プロデューサー インタビュー | neoneo web
プロデューサーのインタビュー記事。

2016年20週

2016年20週のまとめ。

ゲーム

『フォールアウト4』にハマってしまっており、プライベートの時間をほぼ費やしています。
映画もドラマも読書も抑えめ。
ゲームはあっという間に時間が経ってしまうので怖いですね。。。

映画

『LISTEN リッスン』を観ようとこの土日とも映画館に通ったんですが、両日とも満席続きで観れませんでした。
今日は私の直前の人で満席になってしまい、とぼとぼと帰宅しました。
紙の前売り券はネット予約できないというデメリットが大き過ぎますよね・・・というか最近は紙の前売り券のメリットってほぼ完全になくなってしまったような気がしています。

『ホームレス理事長 退学球児再生計画』の特別上映を観に行きました。
前評判すごく高いだけあって本当におもしろかったです。
今、感想書いてる途中です。

『ヴィクトリア』観ました。
140分ノーカットという撮影は確かにすごかったんですが、ストーリーにややノれませんでした。
もう1エクスキューズあれば飲み込みやすかったんじゃないかなぁ・・・なんて思いつつ監督のインタビューとか読んでる途中です。

ドラマ

ジェシカ・ジョーンズ』観終わりました。
マーベルのドラマの中で一番おもしろかったです!

今は『殺人を無罪にする方法』を観ています。

漫画

ふらっと読んだ『プリンセスメゾン』という漫画が自分的に大ヒットです。
100点満点の面白さ!という漫画ってちょくちょくあるんですが、この漫画みたいに心にドカーンと直撃するのって少ないんですよね。
おいおいと泣きながら読んでしまいました。

あとは『エリア51』の最新巻がやっぱりおもしろかったですね。
アマテラス姐さんがスペシウム光線出したり八つ裂き光輪投げたりとウルトラマンファンには最高のシーンだらけでした。
日本神はウルトラマンネタが多くて最高ですねー。


ではー。

2016年19週

GWは10連休でしたが、映画を観に行くのと食材の買い出し以外には一歩も外出せずにひたすら引き篭もりました。
ぶっ続けでドラマ観たりゲームやったり本読んだりとこの上なく充実した日々を過ごせました。
ずーっとやりたかった、本棚の整理もできて晴れ晴れとした気分です。
こんなに長い期間家で過ごすのって社会人になってから初めてですね。

映画

映画館では『SHARING』と『カルテル・ランド』を観ました。

SHARING』は私が今まで観た映画の中で一番怖い映画だったかもしれません。
こんな傑作にして怪作がたった3週間しか放映されないだなんて!!
編集が2パターンあるとのことで、それぞれで印象が全然違うなんて話を聞いてしまったので別の編集バージョンを観てみたいです。

カルテル・ランド』は噂通り衝撃的なドキュメンタリー映画でした。
観てるうちに善悪の境界がグラグラと揺らいで行き、いったい何が正しいのかわからなくなっていき・・・・
最近、こういう答えが出せないような社会問題を目の当たりにすると「俺にスーパーパワーがあったら悪い奴ら一掃して平和な世界にするのに・・・」なんて妄想していまいます。
そういう危険思想にとりつかれたときはアラン・ムーアのグラフィック・ノベルズ読んで自分に言い聞かせてます。

ドラマ

『トランス・ペアレント』のシーズン1を観終わりました。
思わず声を上げてしまうような終わり方だったので急いでシーズン2を観初めています。

ゲーム・オブ・スローンズ』もシーズン5まで観終わりました。
シーズン6の放送開始でなんでみんなあんなにも熱狂したのかよくわかりました。
早くシーズン6も配信して欲しいです!

デアデビル』シーズン2も1日ですべて観ました。
作中でジェシカ・ジョーンズへの言及があったりとディフェンダーズへと繋がっていく!という高揚感が止められません。
戦闘シーンでのロングカットは健在で、階段での戦闘シーンだけ何回も繰り返して観てしまいました。

『Zネイション』はシーズン1の途中でちょっと飽きてしまい、一回休憩中。
ポスト『ウォーキング・デッド』のゾンビドラマとして違う方向に舵を切ったというのはよく分かるし、ゾンビなのにあんまりジメジメしてなくて毎回スカっと終わってくれるのは楽しいんですが、やっぱりちょっと飽きてしまいました。
気が向いたら続きを観ます。

ゲーム

『フォールアウト4』にひたすらハマっています。
メインミッション進めると強い敵とか出てきちゃいそうなのでただただサブミッションをこなす日々。
発売してからエロサイトのアクセス数が落ちたってのも納得の面白さです。
気づくと時間が経っていて、睡眠時間をどんどん侵食されています。




GWも終わり明日からまた日常が始まります。
仕事は嫌ですが、私たちには映画やドラマや本やゲームがついてます。
これがあるから辛い毎日も乗り切れます。

ではー。